ひでコラム NO.6 【文化の継承】


今年も蚕を育てた。
リハの利用者さんと一緒に、近くの公民館で 蚕を学ぶ機会を得て、3回目の夏。
今年は、利用者さんと来ることができなかったが、子供達と蚕の先生に、繭ができる過程を学びながら、自宅で蚕を育てた。
そして、繭を使って今年の干支である戌年の作品を作った。

蚕の飼育中、幼虫が桑の葉を食べる音を息子と聞いていた。
シャクシャクシャクシャク‥‥
昔々、じーちゃんやばーちゃんは寝ている時、この音を天井から聞いていたと話してた。
「お蚕様」と言った言葉があるように、一昔前は、蚕は人間より上で育っていた。それだけ、大切に育てられていた。そういう時代があった。

私は、蚕の糸で出来た服は持っていない。蚕を育てなくとも生きていける。

時代が変わると、文化も変わる。

昔は必要な技術だった鳥を捌くことや薪のくべ方、馬や牛を操る方法などなど、いまの私の生活には、全く必要がない。

でも、無くしてはいけない文化がある。
誰かが継承していく技術もある。

今回、蚕の先生から、日本人がどれだけ苦労して、丈夫な幼虫や丈夫な糸を創ってきたのかを教えて貰った。
そして現在、更に改良を加えた蚕を、先生は見せてくれた。

白くない繭。

宮澤先生が人生をかけて、餌や生活環境を少しずつ整え変化させながら、辿り着いたもの。

きっと、プロフェッショナルとはこういう人の事を言うのだと思う。

文化の継承。
私もいずれ、誰かに何かを伝えられる、そんなプロフェッショナルになりたいなぁ、なれるかなぁ、と思った、今日この頃でした。

今回も、最後までお付き合い頂いた方、ありがとうございます。