先日の仕事での出来事です。
御利用者様は、明治生まれの女性の方。
認知症が進み、暴言や暴力がみられるようになりました。
そんな中、御家族様の希望でもある歩行練習を行っていると、
「そんなにやりたいなら、お前がやってみろ!!」
と強い拒否があり、全く動いてくれなくなりました…その後、車椅子から立つ練習も拒否(^^;;
御家族様からは、そろそろ訪問リハビリは無理ではないか? との話も出てきました。
確かに、歩行練習や立ち上がり練習といった機能訓練は実施困難でした。
しかし、リハビリとは機能訓練だけではありません。作業を通してのリハビリもある事を御家族様に伝え、許可を得てから実施してみました。
まず、歌を唄いました。
そして、輪投げをしました。
この作業(動作)だけでは、遊んでいるだけに見えるかもしれません。
私は、御家族様に説明しました。
御利用者様の好きな歌を唄うことは気持ちを和らげ、更に歌詞にある「故郷」の話題を挙げることで、昔の輝いていた時代を思い出して頂く。
そして輪投げは、始めは車椅子に座って行い、その後立って行いました。腕の運動と、立ち上がりの運動に繋げていく。
こう言った意味があると。
現在、訪問リハビリは継続して実施できています。また、御家族様からの不安の声も出ておりません。
リハビリテーションと言う言葉は、少しずつ、一般社会に周知されてきたと思います。しかしながら、リハビリの内容については、まだまだ周知出来ていないと感じます。
私のようなリハビリに携わるスタッフが、もっともっと専門性を説明し、実施していく必要性がある事を、改めて考えた出来事でした。
まずは、私に繋がる方々に、リハビリテーションを少しでも知って頂きたくて、長々と綴りました(≧∇≦)
最後まで読んで頂いた方、ありがとうございました!!