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大切な人を失ったあなたへ

こんにちは。リハビリスタッフの青木佑太です。
(今回はじめて実名投稿しました笑)

最近「人生を楽しむということ」という題で中学校や高校でお話会をさせていただいております。
「親たちはどう生きるか」という本も出しました。

私は4歳で亡くなった息子がいます。

息子は3歳で白血病になり、1年間治療を頑張ったのですが、最期は自宅で4年と8ヶ月の生涯に幕を閉じました。

息子との闘病生活、死別を通してたくさんのことを学びました。

一度は絶望に打ちひしがれ、生きることがどうでも良くなったこともありました。
でも今は人生を楽しんでいます。
「あの人生を目一杯楽しんでいるのがぼくのパパだよ」って天国の息子が友達に自慢できるように生きようと決めました。
絶望の中で、「こんなに悲しんでいても息子はきっと喜ばない」と思ったところから私の人生は動き始めました。
息子が喜んでくれるように目一杯生きようと思えました。

大切な人を失ったあなたへ。
大切な人は天国からこちらの世界を見ています。
その大切な人はあなたが悲しんでいるところ見て喜ぶでしょうか?
その大切な人はあなたがどう生きていたら喜ぶでしょうか。
人生を楽しんで幸せに生きていることをきっと喜んでいるのではないでしょうか。

大切な人が人生を楽しく幸せに生きていたら、人は嬉しくなります。
それは親もそうですし、こどももそうです。
自分が目一杯楽しく生きることが周りを幸せにするのです。

だから、人生を目一杯楽しむ人が増えたらきっとこの社会はもっと良くなると思うのです。

そう思い、本を出版し、全国でお話会をさせていただいてます。

もし良かったら青木にお話会をさせてください。
↓のメールまでご連絡いただければ幸いです。
naturyutaaoki3000@gmail.com

どうぞ、よろしくお願いいたします。

3月28日にお話会を開催します。良かったらお越しください。
詳しくはこちら

本も絶賛発売中です!
こちらのサイト、もしくは直接青木までご連絡ください!

とある方の挑戦を応援しています!

とある方がクラウドファンディングを実施中です!

「パーキンソン病の進行に負けずに、オリジナルCDアルバムを作成したい」
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パーキンソン病になってから、作詞作曲、描画などの創作活動をされた方で、私は歌も絵も大好きな一ファンです。
大きな身体からは想像できない繊細な作品(歌、詞、絵、すべて)に心を奪われます。

是非このクラファンを成功して頂き、多くの方に矢尾板さんの魅力を知ってもらえたら嬉しいなと思います。

みなさん、クラファンサイトだけでもいいので見てみてくださいね!
そして良かったら応援、拡散もよろしくお願い致します!

あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。
リハビリスタッフAです。

昨年も大変お世話になりました。
株式会社いつきを今年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年は辰年ということで、飛翔の年となれたらなと思っています。

一度きりの人生をめいっぱい楽しむために今年も色んな挑戦するぞ!

最後の挨拶

先日、長年当事業所をご利用くださっていた利用者様がご自宅で亡くなられました。

リハビリ、看護とも何年にも渡って訪問させていただいておりました。
私がリハビリを担当しておりました。

かなりのご高齢で、これまでも度々「今年の冬は超えられないかもしれないね」という主治医の言葉がありました。
食事もとれなくなり、いよいよかというときも徐々に食べられるようになり元の体調に戻るということを何度も繰り返してこられました。

今回もまたもしかしたら元気になられるかな?と思いながらの訪問でしたが、ほとんど食事もできなくなり、飲み物も飲みたがらなくなり、これはいよいよ旅立つ準備をしているのかもしれないと思いました。

長年訪問させていただいていたこともあり、とても寂しくもあり、御本人の希望通り病院に行かずに自宅で最期を迎えることができそうでどこか感慨深いところもありました。

私が気になっていたのは、御本人がもう旅立つ気持ちでいるのかというところと、ご家族と挨拶ができたかどうかでした。

まだ心残りがある状態では幸せな最期は迎えられないのではないかと思ったからです。

おこがましいようですが、何かお手伝いはできないかと思いながら訪問していました。

私が尊敬する在宅緩和ケア医の先生は家族への働きかけを必ずします。
「ありがとうを伝えてあげて」「頭を撫でてもらいな」など。
その先生が看取った方々のご家族は亡くなったあと「自宅で看取ってよかった」と言います。
それは最期の挨拶ができたからだと私は思うのです。

私も息子を亡くしています。家で看取りました。
私は息子にありがとうが言えたのは意識が無くなってからでした。
そこが心残りでした。
私はそれから、残り余命僅かなご利用者様のご家族にはこの私の悔いを伝え「ありがとうを伝えてあげてください」と伝えています。

今回もお嫁さまへこの気持ちは伝えさせていただいていました。

ある日の訪問時お嫁さまから「世話になったな。ありがとう。」とお嫁さまに言ったとお話がありました。
お嫁さまもありがとうが言えたとのことでした。
私はそれを聴いて、御本人も亡くなる心づもりができていることを実感しました。そしてとても扱き使って来た様子のお嫁さまに自ら「ありがとう」が言えたことがとても素敵な方だなと改めて思いました。
私もありがとうが言いたくなり、訪問の終わり際に「長い間本当にお世話になりました。ありがとうございました。〇〇さんのところへ訪問できてよかったです。」と伝えました。
その頃はもう声がほとんど出なくなってきていましたが、ゆっくりとうなづくことで返事をしてくださいました。どこか笑顔にも見えました。良いように取っているかもしれませんが、「こちらこそ、ありがとう」と言っているように見えました。

この訪問の次の日、100歳をゆうに超える大往生をご自宅でご家族と一緒に迎えられました。
ひ孫様も最期の時一緒に居られたとのことです。
こどもたちにも「死」を感じさせることが亡くなっていく者の最期の仕事だと言われています。
「死」を感じることで「生」が輝きます。
立派に仕事を果たされて旅立たれたのだと思いました。

弔問に看護師とともに伺ったとき、息子さんが言っていました。
「嫁にありがとうが言えて、嫁もありがとうが言えたみたいで良かったよ」

最後に挨拶ができることがやっぱりとても大切だと再度実感しました。
そして、そのためには自宅で死を迎える必要があると改めて思いました。

大切な人とはいつか必ず別れが来ます。
みなさんも「ありがとう」と笑顔で挨拶ができると良いですね。私もそれを目指して生きていきます。

大切な家族とお話してますか?

最期の時はどうすごしたいか。希望をお持ちでしょうか?

そのためには家族と「もしものときどうするか」を話して置くことが大切になります。

そのことをACP(Advance Care Planning)と呼ばれたりします。

みなさんは家族と最期の時のお話をしていますか?治療方針について話していますか?

ヨーロッパやオーストラリア、アメリカではほとんど居ないのに日本人にたくさん居る人はどんな人でしょう。
この流れでこの質問です。どんな人を思い浮かべますか?

答えは「胃瘻を作って寝たきりで過ごす人」です。
胃瘻とは胃に穴を開けて直接食べ物を流し込む栄養補給方法です。

先進国各国では口から食べられなくなった人へ無理やり胃瘻を作って生きさせることは虐待だと捉えられています。

こう聴くと「自分もそう思う」という人は居るのではないでしょうか。特に無理やりというところが引っかかりますよね。

では、日本ではどうして胃瘻寝たきり高齢者が増えるかというと、このような流れで増えていきます。

まず、高齢になってくると胃瘻を作ってまで長生きしたいという人は減ってきます。これは日本でも一緒です。

次に2つの道に別れます。
本人の意志が家族に伝わっている場合と家族と話し合いができてなかった場合です。

家族と話し合いができてなかった場合、本人の意思表明が出来ない時はほぼ胃瘻が作られます。
医師から「このままだと餓死します。」と言われたら作る方がほとんどだからです。

では、本人の意志が家族に伝わっている場合はどうでしょうか。
医師からこのように説明された時に本人が意思表明出来ない場合さらに2つに別れます。

パターン①
医師「口から食べるのが難しくなりました。胃瘻を作らないと餓死します。どうしますか?」
家族「本人の意志が胃瘻を作らないということなのでこのままで大丈夫です」
医師「胃瘻を作ればまだ5年は生きられると思いますがそれで大丈夫でしょうか」
家族「やっぱり作ってください」

パターン②
医師「口から食べるのが難しくなりました。胃瘻を作らないと餓死します。どうしますか?」
家族「本人の意志が胃瘻を作らないということなのでこのままで大丈夫です」
親戚「胃瘻を作れるなら作る方が良いに決まっている。勝手に殺すな!」
家族「やっぱり作ってください」

パターン③
医師「口から食べるのが難しくなりました。胃瘻を作らないと餓死します。どうしますか?」
家族「本人の意志が胃瘻を作らないということなのでこのままで大丈夫です」
医師「胃瘻を作ればまだ5年は生きられると思いますがそれで大丈夫でしょうか」
家族「本人の意志なので作らなくて大丈夫です。」

①〜③どのパターンが多いと思いますか?
①、②が本当に多いのです。③は本当に少ない。

これにより胃瘻を作ってまで長生きしたいという人は少ないのに胃瘻で寝たきり高齢者が施設にたくさん居るという現状になるのです。

あなたはどんな最期を迎えたいですか?

胃瘻を作ってでも長生きしたいですか?
長生きが大切だと感じるならそれも大切なことだと思います。大事な意思表明です。

それとも長生きを求めていないでしょうか?胃瘻は作りたくないでしょうか?
そうであれば真剣に家族や親戚に話しておく必要があります。真剣に伝えないと意志が変えられてしまいます。

家族や親戚にその意志を是非表明し、ACPを行っておいてください。
人間いつかは必ず亡くなります。病気や障がいは急に訪れるものです。
一度きりの人生後悔のない最期を送っていただければ幸いです。

認知症になっても幸せに暮らしていく

だれもが避けたい認知症。
認知症の予防がとにかくクローズアップされている時代ですが、今回は予防ではなく認知症になっても幸せに生きていくにはどうしたらよいかを考えていきたいと思います。

2025年には高齢者の5人に一人が認知症になると言われています。

図の通り、年齢が高くなればなるほど有病率も上がっていきますので、80歳台前半で5人に1人を超え、80歳台後半で5人に2人を超え、90歳台前半では5人に3人を超える比率で認知症が発症するという結果です。

認知症にはなりたくないと言っても、長生きすればだれでも認知症になります。
「認知症になる前に亡くなる」か「認知症になってから亡くなる」かの2択です。

そのため、認知症になっても幸せに暮らす方法は、ご本人とその周りの人々にとって、予防と同様に非常に重要な事だと思うのです。

以下に認知症の人が幸せな生活を送るためのいくつかの方法を周囲のサポーター目線で載せてみます。

①サポートシステムの構築
認知症の人にはサポートが必要です。家族や友人、介護者、専門家と協力し、サポートシステムを構築しましょう。このサポートシステムは、患者が安心して生活できる環境を提供します。これが何より重要な事だと思っています。

②日常のルーチンを維持
認知症の人には予測可能で安定した日常生活が大切です。定期的な食事、運動、睡眠、リラクゼーションを確保し、混乱や不安を軽減します。

③趣味や活動の継続
認知症の人が以前楽しんでいた趣味や活動を続けることは、幸せな生活に貢献します。音楽、アート、ガーデニング、手工芸、散歩など、個人の興味に合った活動を支援しましょう。

④コミュニケーションの重要性
認知症の人とのコミュニケーションは非常に重要です。積極的に会話を楽しんだり、写真を見せたり、思い出を共有したりしましょう。コミュニケーションを通じて、患者の自尊心と幸福感を高めることができます。

⑤安全性の確保
認知症の人の安全性を確保するために、家の環境を適切に調整しましょう。転倒予防や火災予防の対策を講じ、患者が安全に過ごせるようにします。

⑥尊重と尊厳の尊重
認知症の人を尊重し、尊厳を尊重することが大切です。自己決定権を尊重し、できる限り自分自身のことを決める機会を提供しましょう。

⑦専門家の助言を受ける
認知症についてのアドバイスや支援が必要な場合、専門家の助言を受けることが役立ちます。認知症ケアの専門家や家族会などサポートグループへの参加もとても参考になる事が多いと思います。

認知症になっても、感情は最後まで保たれやすいです。
そのため最も重要なことは、愛情と理解をもって認知症の人をサポートすることです。
認知症は進行性の大変難しい病気ではありますが、適切なケアとサポートが提供されれば、幸せな瞬間や充実感を見つけることができます。

周囲のサポーター目線で書きましたが、では、認知症の人ご本人にとってはどうしていく事が良いのでしょうか。
今現時点で認知症にはなっていない高齢者の方はここまで読んでいかがでしょうか。
認知症の予防のための行動と合わせて認知症になっても幸せに生きていくためにはどうしていく事が大切か。

それは、周りの方との関係を良くしていく努力を怠らない事だと思います。
認知症になっても愛情を持って接してくれる人が周りにいるかどうかになってくるのではないかと私は思います。
夫、妻、娘、息子、嫁と仲良く過ごす。これを日々続けていく事が認知症になっても幸せに生きていくコツだと思います。

暑さで食欲低下していませんか?

かなり暑い日が続いていますね。

先月の記事と同様、夏のあるあるを書いてみます。

先月は熱中症についてでしたが、今回は食欲低下です。

暑くなってくると自然と食欲が落ちがちですよね。
食べられても麺類など喉を通りやすいものが多くなりがち。
お肉や魚などガッツリしたものは手が伸びなくなります。

そこで心配されるのがタンパク質不足です。

タンパク質が不足すると怖いのが筋力低下です。

タンパク質は免疫を司ったり、身体の構成要素の主成分のため必要な分の接種ができない場合は、なんと筋肉を壊してタンパク質を作り出します。
そのため、タンパク質の摂取不足は筋力低下に直結します。

冬場の活動量低下による筋力低下も怖いですが、夏場の栄養不足による筋力低下もとても怖いのです。

これだけ飽食の時代ですが、じつは栄養失調の方は少なくありません。
肥満の栄養失調ということもありえるのです。

食欲が低下する夏場、どのようにタンパク質をしっかり取ったら良いかを考えておくのは大切です。

肉などが食べられない場合は、食べられやすい食材で摂るのも効果的です。
例えば、ヨーグルト、チーズなどの乳製品や卵、大豆食品など。

「そうめん」ではなく「冷や汁」というのも良いと思います。

大豆と米の相性は抜群で、互いに必要な栄養素を補っています。
味噌汁×ご飯の冷や汁は食べやすくタンパク質も取れるのでそうめんよりおすすめですね!
小麦製品より米の方がアミノ酸スコア(タンパク質の指標)は上になるのでなるべくお米を食べたほうが良いですね。

昔ながらのお味噌汁とご飯!結局日本人はここに行き着きますね!

筋力低下を引き起こすこと無く、しっかりと食べられそうなもので工夫して食べていきましょう!

夏本番!熱中症にお気をつけください!

こんにちは!
リハビリ職員Aです!

毎日暑い日が続いていますね!

私の利用者さんの中でも毎日の散歩を日課にしている方が数名います。
朝や夕方の涼しい時間帯に行う様にしているとの事ですが、その時間もすでに暑くなってきてますね。

熱中症が全国で○○人と、毎日の様にニュースでやっていますね。
熱中症は本人が気づきにくかったり気づいたときには遅かったりするのが悪いところ。

なので、熱中症の初期症状を覚えましょう!

気温や湿度が高い環境のなかで、立ちくらみ、筋肉のこむら返り、体に力が入らない、ぐったりする、呼びかけへの反応がおかしい、けいれんがある、まっすぐに走れない・歩けない、体が熱いなどの症状がみられたときには、すぐに熱中症が疑われます。(全日本病院協会)

その中でも初期症状として気を付けるのは
めまい、立ち眩み、足がつる、血圧低下

これらが見られた時は熱中症の初期を考慮して次の行動をとりましょう!

①涼しい所へ移動、②水分補給、③横になる、④身体を冷やすの4つ!

これらを覚えて頂き、日常があまり非活動化しないように気を付けて下さいね!
動かない事は脳も体も一番のリスクです!

それでは熱中症に気を付けつつ夏を楽しみましょう!
私は個人的に夏祭りを計画中です!

不眠症について

訪問していてとても良く聞く悩みの一つ、

「眠れない」

本当に多くの方がこの悩みを抱えていらっしゃいます。
睡眠薬を飲んでいる人も本当に多いです。

逆に、お年を召してからもよく眠れている人も多くいらっしゃいますがどんな違いがあるのか考えてみました。

日中の活動量、昼寝の量、このあたりも相関関係ありそうですが、ない人もいます。

そんな中、共通することは「睡眠について悩んでいない」こと。

「よく眠れますか?」という問いに「眠れてますよ」という方も何時に寝ているかきくと意外と「23時ごろ」とか「昨日は0時超えちゃったかな」などと言われます。

逆に「眠れません」と答える方に何時に寝ているかきくと「8時」と話されます。

定義的には不眠症だとしても、悩んでいない眠れていない人はある意味不眠症ではないのだと思います。

23時まで起きている90歳を超えている方は「夜のほうが本も読めるし手紙も書けるの」と話されています。

不眠症を解決するには

「夜に没頭できる作業を見つける」

これじゃないかなと思っています。